首いぼの治療には、保険が効くものと保険ではなく自費診療のものがあります。
そもそも首いぼ治療方法はどんな種類があるか?
代表的な治療をあげると
2.電気メスを用いた治療 [保険診療]
3.炭酸ガスレーザーを用いた治療 [自費診療]
4.血管腫レーザーを用いた治療 [自費診療]
さまざまなタイプの首イボがあるので、他にももっと治療法があるかと思いますが、大まかに上記4つに分けられます。
それぞれの治療方法について
・効果があるイボ
・治療の原理
・費用の目安
・メリット
・デメリット
の5点について、説明していきます。
1.液体窒素を用いた治療 [保険診療]
イボの治療というと、真っ先に出てくるのがこの「液体窒素」。
保険もきく治療ですし身近な皮膚科ならどこでも治療が受けられるぐらい、一般的な治療とです。
私自身も、困った症状のときにまず使ってみたりもする、万能選手ともいえる良い治療方法ですが、一番ネックとなる「色素沈着」という副作用もあわせ持っているので注意深く扱う必要があります。
効果があるイボ
ウイルス性のイボ、首イボ、アクロコルドン、脂漏性角化症などなど、イボ全般に効果があります。
治療の原理
-196度で、皮膚を凍らせることにより、皮膚の細胞を破壊します。
破壊された皮膚の細胞は、やがてかさぶたになって剥がれ落ちるという原理です。
費用の目安
数個のイボ治療であれば1500円程度(保険3割負担)の1回当たりの治療費です。
同じイボに何度か治療を行う必要があり、また、多数の首イボがある場合は複数回の治療に分けることが多いので、
1つのイボ当たりの治療回数×治療分野がトータルの治療費用となります。
例:100個イボがあった場合
1/20ずつ治療(1回に5個ずつ治療)×3回(1分野の治療回数)=60回の通院
1500円×60=90,000円
メリット
大きなメリットが2点あって、
1.手軽に度の皮膚科でも治療を受けることが可能
2.治療後のケアも特に必要なし
というメリットです。また、ウイルス性のイボと、その他のイボが混在していても問題ないので、治療に困った時はこれという形で使われます。
デメリット
1.シミができる
最大のデメリットは「シミ」が治療後にできること。
炎症後色素沈着と呼ばれ治療直後は特に問題ないのですが、1~2か月ぐらい経過した後で治療したところに茶色のシミができます。
しかも、小さいイボを治療したときは、イボの倍以上のシミになるケースもあり、見た目てきにかえってシミだらけで目立つケースもあります。
2.何度も治療に通わなければならない
同じ部位に2~5回程の治療を必要とするので、同じ部位には2週間に1度程度の通院が必要となり、10個程度のイボ治療だとしてもトータルでは1~3か月ほど治療終了までかかります。
数が多くて分野を分けた場合……先ほどの60回も通院と考えると、いったいどのくらいの期間がかかることやら。
実際にシミが残っている症例
こちらの写真は、実際に他のクリニックで液体窒素治療でシミになった例。
イボが全く取れていないのに、しみだけが残っています!イボよりも、かえってシミの方が目立つ結果になっていますよね。
しかもこのシミ、治療から数か月以上経過しているのに濃いまま。
いったいいつになったらシミが消えるのでしょう?
2.電気メスを用いた治療 [保険診療]
「保険でレーザー治療でイボを取った」などと言うときは、実際はレーザーではなくこの「電気メス」を使っている可能性が高いです。
後ほど詳細について書いていく、炭酸ガスレーザーとの治療ととっても似ているので治療を受けた人は「レーザーで治療した」と勘違いするかもしれません。
この、「電気メス」を使って治療をした場合は保険がききます。
効果があるイボ
首イボ、アクロコルドン、脂漏性角化症など皮膚の良性腫瘍と呼ばれるタイプのイボに効果的です。
治療の原理
大雑把に説明すると、電気メスでの治療はガスバーナーで焼き取るようなイメージを持っていただければわかりやすいかもしれません。
表面から焦がしながら削り取ることができます。
費用の目安
保険診療なので、数個のいぼ治療であれば1500円程度(保険3割負担)
数があ多い場合は、複数回に分けて治療をするため治療回数×1500円(保険3割負担)ほど。
液体窒素と同様、数が多い人では通院回数が多くなる。
最終的な費用は、 1500円×通院回数
メリット
1.1回の治療で終了する
液体窒素の治療と異なり、電気メスでの治療は1つのイボに対してほぼ1回の治療で終わると言えます。
デメリット
1.治療の時に1つ1つ麻酔の注射が痛い
2.液体窒素、炭酸ガスレーザーを使った治療に比べて大きな目立つ傷が残る
3.治療後に赤みが強く残る可能性がある
4.軟膏塗ってテープを貼るなどの処置が1週間ほど必要になる、もしくは、黒いかさぶたが2週間ほど首に付いたままになる
このようなデメリットがあるので、注意が必要な治療です。
3.炭酸ガスレーザーを用いた治療 [自費診療]
首イボをレーザーで治療した! というと、使うレーザーはまさにこのタイプ。
レーザーでの治療は、保険診療外なので、すべて自費治療になります。
効果があるイボ
首イボ、アクロコルドン、脂漏性角化症など皮膚の良性腫瘍と呼ばれるタイプのイボに効果的です。
治療の原理
炭酸ガスレーザーは、狙ったイボを確実に削り取ることができます。
小さめのイボでも、確実にとることができる優れもの。
費用の目安
自費診療なのでクリニックごとに異なります。
AdeBクリニックでは
メリット
1.1回で治療が終了する
2.電気メスの治療と比べて、傷が残りにくい
3.2mmを超えるイボではレーザー治療の方がきれいに治る
このようなメリットがあげられます。
デメリット
1.治療の時に1つ1つ麻酔の注射をするときが痛い
2.イボの数が多いと、治療に時間がかかる
3.費用が高い
4.2㎜以下の小さないぼの場合は、mikoメソッドに比べて傷が残る可能性がある
5.軟膏を塗ってテープを貼る処置が1週間ほど必要
4.血管腫レーザーを用いた治療 [自費診療]
効果があるイボ
血管腫と呼ばれる赤いイボのみ。
治療の原理
赤い色に反応するレーザーです。
血管腫の赤が反応して、熱が一気に加わるため血管が焼き焦げて血管腫が壊れます。
表面の皮膚を傷つけることなく、血の流れを止めて破壊することができます。
手術の時に、出血を止めるのには電気メスを使います。これは直接血管をつまんで熱を加えて血の流れを止める方法でもあります。
一方、レーザーでは直接血管をつままなくても、血の流れを止めることができます。
費用の目安
自費診療なので、クリニックごとに異なります。
FLALUクリニックでは1ショット(3㎜)で2,750円です。
メリット
1.傷になりにくく、赤い血管腫が治る
2.1~2回ほどの治療で終了
血管腫レーザーには、このようなメリットがあります。
デメリット
1.血管腫に効果的なレーザーを持っているクリニックが少ない
2.稀に、血管が大きすぎると血管腫レーザーでは治らないことがある
3.内出血するケースもある
4.3回ほど治療しても治らなければ他の治療方法(炭酸ガスレーザーなど)を考えた方が良い
首イボのレーザー治療は保険が効くのか?
残念ながら首イボのレーザー治療は保険が効きません。
首イボの治療においては、さまざまな方法があるのですが、それぞれメリット・デメリット、そして、費用的にも保険が効くものと効かないものがあることをご紹介しました。
どの治療を受けようかな・・・ということを考えた時、一番大事にしてほしいことは、
自分の中で許せることと許せないことを、しっかり見極めて治療方法を選択することです。
治療後に、シミ(色素沈着)が残る事は許せない…… という場合は、液体窒素の治療はNGです。
傷跡が残るなんて許せない・・・であれば、電気メスでの治療は受け入れられませんよね。
逆に、自費で何十万円もかかることが許せない…… なら炭酸ガスレーザーでの治療は無理ですよね。
シミも許せない、沢山費用が掛かるのも嫌だ…… となってくると、う~ん、一般的な治療を行っているクリニックでは治療が難しいのが現状です。
首イボ治療における、mikoメソッドは
☆ 92%の方が1回の治療で終了
☆ 傷跡も残らない
☆ シミにもなりにくい
と私が自信を持っておすすめしている治療です。